【住宅購入雑学】現地販売のよくある間違い
週末になると電柱に貼られた矢印看板を見かけると思いますが、不動産業者は週末に現地販売会をよく開催しています。
この現地販売会でお客様がよく間違われるのが、販売をしている不動産業者がその物件の事業主だと思うこと。
多くの場合、事業主(=建売事業者)は直接販売をすることをせず、我々仲介事業者に販売を委託します。
委託すると言っても、特定の仲介事業者に任せるのではなく、不動産業者間の物件情報共有システムに自社の物件を登録することにより、物件の紹介を促すという方法をとります。
こうして公開された物件を各仲介事業者が現地販売会を行うべく、建売事業者に対して申し入れをし、週末の現地販売会が実施されます。
同じ現場なのに、複数の不動産会社が入れ替わり現地販売会を実施するのは、一定期間に成果が出ないと、替えられてしまうからという事情があります。
また、現地販売会では必ずと言っていいほど営業マンが待ち構えており、アンケートの記入を促されます。
その物件に興味があるからとアンケートへ記入をすると、しつこく営業されたり、突然の訪問を受けたりなど、不動産会社の営業攻勢に合うことにもなります。
これが複数の現地を回り何社のアンケートにも答えていると、とんでもない数の営業の電話が掛かってくることになり、大抵のお客様は嫌気が指します。
知っておいていただきたいのは、現地販売が開催されている物件の8~9割は、不動産業者間に流通している物件となりますので、どこか1社に問い合わせれば、ほぼ全ての物件を紹介してもらえます。
もちろん中には他社に紹介させていない物件もありますので、その際は直接販売をしている会社に問い合わせて資料を入手してください。
昔に比べ不動産業者の質は向上していると思いますが、それでも営業は営業。
やはり数字を追わなければならないため、多少強引な営業をしてくる業者もまだまだ存在すると思います。
特に現地販売会では直接営業マンと相対することになりますので、対応した営業マンに少しでも不安や嫌悪感などを感じたら、その場はさらっとかわして立ち去り、信頼のおける不動産会社へ連絡の上、その物件を改めて紹介していただくことをお勧めいたします。
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