【住宅購入雑学】携帯料金滞納の落とし穴
『携帯料金の支払いを延滞したら住宅ローンが組めない?!』
こんな話を聞いたことはありませんか?
実はこれ、本当の話なんです。
まず始めに、
銀行が住宅ローンを貸し出す際に、どのような項目を確認しているか説明します。
銀行の審査内容は大きく分けると以下の3点。
1.個人信用情報
2.返済能力
3.物件担保力
1の『個人信用情報』では、現在どのような借り入れがあるか、また、俗に言う“ブラック”でないかを確認します。
確認の方法は、個人の借入情報などが登録されている、個人信用情報機関へ照会をかけます。
※個人信用情報機関としては、以下の3機関が主な情報機関となります。
◆全国銀行個人信用情報センター
http://www.zenginkyo.or.jp/pcic/
◆株式会社シー・アイ・シー
http://www.cic.co.jp/
◆株式会社日本信用情報機構
http://www.jicc.co.jp/
この情報機関に“延滞”や“代弁”などの情報が登録されている場合は、
グレーまたはブラックとなり、住宅ローンを組むことはかなり厳しくなります。
ちなみに、この情報は取引終了(完済等)より5年間は登録されていますので、
あせって返済してもすぐに情報が消えることはないと考えた方がいいです。
2の『返済能力』と3の『物件担保力』については、別の機会にご説明します。
さて本題ですが、携帯料金を延滞すると住宅ローンが組めないという理由には、
この個人信用情報が大きく影響しています。
皆さんの多くもそうだと思いますが、携帯(スマホ)の本体料金を分割で払っていませんか?
この分割費用は月々の携帯料金に加算され請求されているので、あまり借り入れだという
認識は薄いと思いますが、クレジット扱いとなっているケースが多くなっています。
このクレジット扱いとなっている場合は、延滞等の情報が個人信用情報に登録されます。
頻度にもよりますが、携帯料金だからと安易に延滞していると、気付かぬうちに登録され、
いざ住宅ローンを組もうとすると引っ掛かってしまい、まさかのブラック扱いに…
また、携帯料金を口座引き落としではなく、コンビニ払いや振込みで行っている方は、
通信キャリアを変更する場合にも注意が必要です。
通信キャリアの変更に伴い、変更前のキャリアの携帯本体の料金をちゃんと清算せず、
支払いがうやむやになっていると、これもまた個人信用情報に登録されてしまい、
やはりブラック扱いになってしまうこともあります。
特にキャリアの変更と引っ越しが同時期になる場合は、要注意です。
引っ越し後も郵便物の転送手続きにより請求書は新しい住居に届きますが、
転送期限が終了すると請求書は届かなくなり、支払いを忘れることに…
そして“延滞”扱いとして登録され“ブラック”に…
携帯以外でも、口座貸越しサービスがついたカードローンなども注意が必要です。
また、借りてはなくてもキャッシングやカードローン枠が付いたクレジットカードも、
持っているだけで借入れがあると見なされ、返済能力を判定する際に影響する場合があります。
住宅の購入を検討されている方は、携帯料金の滞納や携帯本体の未払い等が発生しないよう、
注意されることをお勧めいたします。
尚、個人信用情報はどなたでもご自身の情報を確認することが出来ます。
照会方法はいくつかありますが、全国銀行個人信用情報センターを除く2社については、
クレジットカードがあれば、インターネットで自分の登録情報を確認することが可能です。
もし不安な方は一度ご自身の個人信用情報を照会されることをお勧めいたします。
※照会には手数料が掛かりますので、ご確認の上ご利用ください。
今日お話ししました住宅ローンの件も含め、住宅購入に関する様々なノウハウを
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